全国有数のミカン産地、JAえひめ南(愛媛県宇和島市)管内で極早生(わせ)ミカンの出荷が本格化している。同JAによると、7月からの高温少雨の影響で例年より小玉傾向だが、糖度が高く酸味はやや低く、高品質の仕上がりになっているという。
 同市吉田町立間のJAえひめ南味楽共同選果場では21日以降、極早生ミカン約200トンを関東圏に出荷。10月に入るとピークを迎え中旬まで続く。
 28日は午前中から、吉田地域を中心に市内の農家が収穫した極早生の主力品種「日南1号」約80トンを、作業員が選果した。さわやかな香りが漂う中、果実の傷や色づきなどをチェックした後、選果機でサイズや糖度を選別して段ボール箱に次々と詰めていった。
 同JAは8月12日から9月15日まで干ばつ対策本部を設置。スプリンクラーの適切な使用や株元への灌水(かんすい)で、落葉やしおれを防ぐよう呼び掛けていた。